yui's note

GID(性同一性障害)の治療過程で思ったことの記録を綴っています

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カミングアウト旅行 ‐1‐

先週の土曜日から、母と四国旅行に行ってきました。


この旅行で、私は誕生日のお祝いとして、四万十の旅館での露天風呂付き客室一泊をプレゼントしました。

そして、この旅行にはもうひとつ大きな目的がありました。

母へのカミングアウトです。



土曜日の夜、私は四国のガイドブックを片手に、東京駅から「サンライズ」という列車に乗り込み、横浜駅で母と合流しました。

母との再会を果たした後、それぞれが個室に戻ったのですが、私は流れゆく夜景を眺めながら、今回の旅の意味の大きさを改めて感じると共に、「母にとっても私にとっても絶対最高の思い出にするっ!」って夜空に向かって誓いました。

本当は、初日は金刀比羅さんに行った後、夕食まで別行動をとるつもりでしたが、カミングアウト前に母と最高の想い出を作りたいと思う気持ちが段々と強くなり、一緒に行動することに決め、良い所がないかガイドブックと睨めっこしていました。



そして朝、列車が瀬戸大橋を渡る頃、私は母の個室に行き、瀬戸内の海と島々を優しく照らす太陽によって醸し出される輝かしい景色を一緒に眺めながら、しばしの素敵な時間を過ごしました。

四国最初の停車駅である坂出で降りた後、私達は当初の予定を大きく変更し、徳島の阿波池田駅という所に向かうことにしました。

そこで、昭和レトロな定期観光バスに乗り、大歩危・祖谷峡めぐりをしました。

吉野川の舟下りや、有名なかずら橋を渡ることもでき、母もすごく満足してくれたようで、私にはそんな母の笑顔を見れたことが一番うれしかったです。


この後は、香川の宇多津というところにあるうどん屋「おか泉」に直行する予定だったのですが、祖谷峡観光が予定よりも早く終わったので、急遽琴平駅で降り、金刀比羅宮でお参りすることにしました。

宇多津のうどん屋さんの閉店時間を気にしながらも、何とか御本宮までたどり着くことができ、讃岐の街を眼下に二人で写真を撮り、お参りをしました。

私は「性転換までの全ての過程が順調にいきますように・・・」とお願いをしました。


その後、「おか泉」で夕食をとりました。

香川のうどんは透明感があり、キラキラと輝いているようで、コシも強く、喉ごしも最高!

本当に美味しかったです。


その日の宿泊は丸亀駅近くのビジネスホテルで、いよいよ明日は高知県の四万十で運命のカミングアウト・・・

私の気持ちは、ワクワクとドキドキとプレッシャーで正気を失いそうで、何とも言えない不思議な感覚に陥りました・・・



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[ 2013/06/09 21:10 ] カミングアウト 母へ | TB(-) | CM(0)

カミングアウト旅行 ‐2‐

翌日は、朝からお腹の調子が悪くって・・・

・・・でも、今日は私の人生の中で、とても大切な日・・・

お腹の下り感を強い気持ちで打ち消すようにして、四万十川の玄関口である中村駅へ

途中、高知で電車を乗り継いだんだけど、四万十って遠いんだね~ (⌒▽⌒;)

丸亀から高知は、そんなに遠く感じなかったけど、高知と四万十はすっごく遠く感じました。

高知って、横に長いもんね・・・静岡と同じで・・・

・・・思えば、名古屋から東名で神奈川に帰った時、なかなか静岡を抜けられないで、ため息ついたこともあったっけ・・・


で、中村駅に着いてレンタカーを借り、岩間沈下橋へ・・・

途中、道が狭いのに対向車は多いし、お腹の調子が悪いのもあって、内心かなりイライラしていました。

「こんな精神状態で、カミングアウトなんてできるかな・・・でも、今日言わないと旅行にきた意味がなくなっちゃう・・・何としても言うんだ!」

そう思いながら、車を走らせていました。


でも、岩間沈下橋に着くと、四万十の大自然に圧倒され、爽快感でイライラなんてどっかに行っちゃいました
\(^▽^)/ 

川のせせらぎや森の息吹、小鳥のさえずりを聞きながら写真を撮ったり、もの思いにふけったり・・・母と二人だけで、心が洗われるひと時を過ごしました。


本当は、この後足摺岬へ行く予定だったのですが、私のお腹の調子が良くないので、市街地へ戻り昼食後、四万十の宿へ直行することになりました。

ちなみに昼食は、母は四万十川のうな丼を注文・・・私はカニ雑炊・・・

ん~~・・・私も、うな丼が食べたかったよぉ~ (ノ_-;)


四万十の宿に着き、夕食まで二人でユッタリマッタリ・・・といきたかったんですが、私はお腹の下り感や、カミングアウトまでのタイムリミットが近づいていることもあり、心身ともにダメージが大きく、とてもくつろげる状態ではありませんでした。

でも母は、そんな私の体調を心配しつつも、併設の温泉へ・・・

それなら私も!と、客室露天風呂へ・・・??

・・・そうなんです・・・私は大浴場に行けないんです・・・というか、行きたくないんです・・・だから露天風呂付客室を予約したんです。

実は私、女性と同じウエスト部分がくびれていて・・・恥ずかしくて、とても他の男性には見られたくなかったので・・・


そうこうしているうちに夕食の時間がきて、レストランで頂いたんですけど、楽しそうに食べる母とは対照的に、私はとても食事をとれるような精神状態ではなく、ちょっとだけ口にして先に客室へ戻ってしまいました。

そして、客室に戻り考えました・・・本当は、寝る間際にカミングアウトしようと思ったのですが、私の心と体が悲鳴を上げていて、限界点に達しようとしていたのです。


「・・・よしっ、お母さんが戻ってきたら言おう!・・・」


そう決心し覚悟を決め、母が戻るのを待ちました。



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[ 2013/06/09 21:20 ] カミングアウト 母へ | TB(-) | CM(0)

カミングアウト旅行 ‐3‐

今回、カミングアウトするまでに、いろいろと思い、悩み、考えてきました・・・

初めてGIDクリニックを訪れたとき・・・

先生に、親には必ずカミングアウトをするように言われたけど、絶対に言えないと思った・・・

で、何か良い方法はないかと、いろいろ考えた・・・

海外赴任が決まったとかウソ言って、親には二度と会わない覚悟を決めるとか・・・

海外旅行中に事故に会ってしまい、股間の損傷が激しかったため、やむを得ず性転換したとか・・・

もしカミングアウトするにしても・・・

「あっ、お母さん!私、GIDみたいだから女になるねっ!診断書はコレだから暇な時にでも見といてっ!」って軽いノリで言った方が、精神的負担が少ないかなとか・・・


・・・でも、そうじゃないよね・・・

・・・そんなの間違ってるよね・・・

・・・そんなことして女性になっても、堂々と生きていくことなんてできないよね・・・


だって、女の子になるんだよっ!

生まれもった性別を変えるんだよっ!

社会環境や交友関係が一変するんだよっ!

結婚や出産よりも、もっと大それたことなんだよっ!


今まで、楽な道や言い訳ばかり考えていたことが、無性に悔しくって・・・そんな自分が許せなくなりました・・・

・・・だから、まだ正式にGIDと診断されていませんが、カミングアウトしようと決めたんです。

旅先でというのも、その方がしっとりとした雰囲気の中で、じっくりと話ができると思ったからです。


・・・そして、ついにその時がやってきました・・・

ガチャ・・・キィ~

戻ってきたっ・・・いよいよだ・・・

私の胸は張り裂けそうでした・・・



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[ 2013/06/09 21:30 ] カミングアウト 母へ | TB(-) | CM(0)

カミングアウト旅行 ‐4‐

母が部屋に戻ると、下痢止めを私にくれました。

食事帰りに、フロントでもらってきてくれたのです。

ありがとう・・・

母はそれを渡すと、ベッドに横になりました。

私はそれを飲むと、母と同じくベッドに横になり、顔が半分隠れるくらいまで布団を掛けました。


・・・そして、天井を見上げ、意を決して話し始めました・・・

「お母さん・・・・・・僕、今GIDの診察を受けてるんだ・・・」

「ジーアイディーって?」

「性同一性障害のこと・・・知ってる?」

「・・・うん・・・・・・ひろ(仮名)がそうなの?」

「うん・・・」

「・・・いつから、そう思っていたの?」

「ずっと前から・・・」

「・・・・・・」


この後の会話は、あまり覚えていません。

でも、私はしっかりと自分の思いの全てを母にぶつけました。

・・・そして、母は私の思いの全てを受け止めてくれました。


・・・そして・・・

「ひろがそうだったなんて、今まで、お母さん全然わからなかったよ・・・」

「・・・でもね、ひろがいつまでも元気で幸せにいてくれるのが、お母さんにとっても一番幸せなことなんだからね・・・」

「・・・だから、ひろが幸せと思う道を行きなさい。お母さん応援するから・・・」

「・・・でもね、お母さんも年金暮らしだし、医療費も上がるみたいだから、お金の面倒はあまり見れないけど・・・」

「あと、お姉さんとかには、時期をみて話しておくから・・・」


私は、まさか母がこんな優しい言葉をかけてくれるとは思わなかったので、思わず涙が出そうになりました・・・

・・・でも、やっぱり今まで母と息子の関係だったからか、胸がジーンとなったものの泣くことはできませんでした。


その後、私たちは母と息子の会話から、母と娘の会話へと変わり、窓の外の雨に映える紫陽花とは対照的に、部屋の中は太陽の光を浴びた向日葵のように女子トークに花が咲きました。



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[ 2013/06/09 21:40 ] カミングアウト 母へ | TB(-) | CM(0)

カミングアウト旅行 ‐5‐

カミングアウトの翌日・・・

お互いに、ちょっと気まずい雰囲気になるのかな~とか思っていましたが、余計な心配でした (^^)

朝食会場でも女子トークに花が咲いたし、チェックアウト後、駅までレンタカーを返しにいく時も、胸の話で盛り上がりました。

ホルモン摂ると、身内の女性のワンカップ下くらいまでは膨らむってよく聞くんだけど、ウチの場合は母も姉もBに届くか届かないかだよって聞いて、かなり残念だったけど・・・

でもまぁ、最初から豊胸手術を考えてたからいいかなって・・・でも、ホルモンだけでBに届けば、手術しなくてもいいかなとも思ってたから・・・う~ん・・・


本当はこの日は別行動で、母は宮島に行く予定だったんだけど、雨が降ってたし梅雨に入ったって言ってたから、急遽東京に帰ることになりました。

ただ途中、香川の善通寺という所で、お参りをしました。

ここは、母の名前の由来である弘法大師ゆかりの地なので、母も思い入れが深いみたいで・・・

私も、性転換後の人生が幸せになるようにお願いしました。


この後、岡山から新幹線で東京へ一直線!!

今回は、母もすごく満足してくれたし、私も目的を達成することができたし、お互い最高に印象に残る旅となりました。


・・・最後に、私の今後の予定を書き記しておこうと思います。

2013年12月 GIDの診断が下る(予定)

2014年1月 ホルモンを摂り始める

2015年の早い時期 SRS(性別適合手術)を受ける


なにはともあれ、家族が理解してくれたというのは、私にとって精神的な部分ですごく大きなことでした。

お母さん・・・ありがとう・・・私、頑張って絶対に幸せになるからねっ

・・・だから、これからも見守っていて下さい・・・・・・本当にありがとう・・・本当に・・・



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[ 2013/06/09 21:50 ] カミングアウト 母へ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

ゆい

Author:ゆい
こんにちわ、ゆいといいます (^.^)


小さいころから性別への違和感を感じながらも

「親を悲しませるんじゃないだろうか?」とか「親の期待に応えなきゃ!」とか...

いろいろ思い悩み、なんとか治療をしないで生きていける方法を探っていました。

でも、もし治療をしなければならなくなった時に、慌てることのないように手術費とかも少しづつためていました。

・・・で、そのうち精神不安が重なったことなどがキッカケで、治療をする決心をしました。


そして2015年にSRS(性別適合手術)をして、とりあえずの治療は終えることができました。


私にとってGID(性同一性障害)は生きていくための障害になっていました。なので、まずそれをなくしたいという一心だけでした。

だから、治療を終えた後も達成感とかそういうのはなく、これからの不安とかで頭がいっぱいでした。



このブログは、MtFへの「準備」という名の根を張り続けた記録を残しています。



【治療経歴】

2012年

7月
・ブログを書き始めた

12月
・GIDの治療を始めることを決めた

2013年

1月
・ジェンダークリニックへ通い始めた

5月
・ 親へカミングアウトをし、GID診断後はSRS(性別適合手術)までの治療を受けることを伝えた

6月
・親と話し合って、SRS後は親の戸籍から抜けることにした

10月
・ジェンダークリニックよりファースト診断書を頂いた

11月
・女性ホルモン注射を始めた

12月
・ジェンダークリニックよりセカンド診断書を頂いた

2014年

1月
・ジェンダークリニックよりホルモン同意書を頂いた

3月
・上行結腸ガンが見つかった

5月
・上行結腸ガンの手術をした
・会社の役員にカミングアウトをした


6月
・会社側の条件に従って、職場の上司にカミングアウトをした

9月
・会社側の条件に従って、職場の同僚にカミングアウトをした

10月
・仮のRLE(実生活経験)を始めた

12月
・ジェンダークリニックにて身体意見書が完成した

2015年

3月
・渡航中の食事環境に慣れるため、タイ料理を食べた
・今までの感謝の気持ちとして、家族を夕食に招待した

4月
・ガンの精密検査で異常がないことがわかった
・SRS(性別適合手術)の日にちが決まった

6月
・ジェンダークリニックより英文の診断書を頂いた
・タイのガモンホスピタルでSRSを受けた

7月
・分籍をして親の戸籍から外れた

10月
・職場復帰しRLEを始めた

2016年
6月
・家族と再会し、実家へ戻ることが許された

8,9月
・戸籍上の変更をした(改名、改性)

10月
・クレジットカードや水道光熱費等の改名手続きをした
・元の性別を知らない友達ができた

2017年


3月
・会社を退職した

4月
・元の性別を誰も知らない会社で働き始めた
・趣味の活動に参加し始めた

7月
・元の性別を知らない男性とつき合い始めた

http://www.rakuten.co.jp/kireidelab



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